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「スタッフインタビュー」Hiro

執筆者の写真: Hiroyuki NakagomiHiroyuki Nakagomi

Hiro Nakagomi, Producer / Art Director

あなたの平均的な1日はどのようなものですか

私には平均的な1日がないです。 私は管理職ですので、私の管理する社員が効率良く仕事ができるように動く事を意識しています。 ですので社員が平均的な1日を過ごせるように、私は平均的な1日を送らないと言ってもよいかもしれません。 私はこの業界にて30年のキャリアがありますが、私が実際開発の実務を行った経験を基にして、どのように管理職が社員に対して働きかけたら、実務を行っている社員達が働き易いかを考えて、日々の業務を行っています。 当社は、全ての社員がリモートワークを行っていますが、リモートワークで効率良く仕事をしてもらうためには、オフィスで仕事を行うのに比べ、管理者がよりきめ細かに社員に働きかける必要があります。 当社がリモートワークを行うようになってから、これまで様々な取り組みを行て来ました。 具体的には、デイリースクラム(作業の進捗と目標を共有)、ランチ会(美術館や映画を鑑賞した後でランチ)、ゲーミフィケーション(オンラインでゲームを行いながら会話をする)、ディスカッションティータイム(オンラインでお茶を飲みながらその時のトピックについて語る)、アートに関連のある自由研究と発表会など、多くの取り組みをしてきました、その中で現在も続いているものもあれば、終了した取り組みもあります。 社内では様々な取り組みに対して必ずポストモーテムを行い、リモートワークがより効率的にできるための環境作りを行っています。 管理職を行っていると、時々タスクが無い状態がありますが、そのような空き時間や、一日の業務の終了後に、主にアートに関する技術的な勉強や研究などを行い常に自分の知識や技術をアップデートするように心がけ、アートチームが進むべき道を正しい方向に向うように努力する事を心がけています。

Wizcorpでどのようなキャリアを積んできたのですか?

Wizcorpに入社したのは2014年で、それまでは、株式会社セガ・エレクトロニックアーツ(バンクーバー)・株式会社カプコンなどの大手でキャリアを積んできましたが、Wizcorpは小さい会社ですので、業務の幅や質が全く異なります。 これまで私がWizcorpで行った業務は、営業、プロデュース、プロジェクトマネージメント、ゲームディレクション、アートディレクション、モデリング、アニメーション制作、UI制作などになります。 エンジニアリング以外の全ての業務を行ったと言っても良いかもしれませんが、それらの業務を行いつつ開発の管理をする事で、様々な視点からゲーム開発を理解でき、ゲーム開発の総合的なスキルを伸ばすことが出来たと感じています。

Wizcorpの一番の魅力は何ですか?

一言で言うと会社の文化です。 私は多くのゲーム会社で働いて来ましたが、在籍期間で言うとWizcorpが一番長い会社になっていますし、今後もWizcorp以外の会社で働く事は考えていません。 それは会社の文化に共感できるからで、良い文化があると、会社のため、または社員のために働こうという意欲が沸いてきます。 Wizcorpの文化には自由さを感じます。 各自が何に縛られる事もなく、仕事に打ち込む事ができますし、会社を良くするために自発的に提案を行い実行できる事が良い点です。 そのような文化の中、フルリモートワークへと切り替わった事は自然な流れだったのかもしれません。 実務を行う社員はオフィスに行く事が必ずしも効果的とは言えないので、会社としてリモートワークを積極的に推進して、コアタイムに作業を行う事ができれば、働く場所を限定しないなど、より社員が自由に仕事をできる環境に変化していきました。 例えば、ドイツに留学希望のある社員がいましたが、コアタイムと業務時間を確保てきるのを条件に、ドイツで留学を行いながら業務を行っていた社員もいます。 Wizcorpでは、各自のスキルをレベルアップできるように、会社がサポートを行います。 各自のキャリアパスを考えた時に、Wizcorpの中でどのような仕事を行ってもらうのがベストかを考え、適切な役割を与えるようにしています。 社員によっては、ゲーム開発以外の仕事も平行して行いたいなどの希望があるので、その場合は副業を行えるよう、当社での業務時間を調整する事もあります。 各自のスキルアップができてこそ、会社のスキルがアップするという考え方です。

Wizcorpで一番腹立たしいものはなんですか?

Wizcorpは、Keywordsグループの傘下に入ってからは、大きなグループのうちの一つのスタジオになったので、他の大きな会社と同じように、報告義務や承認プロセスが複雑になり、そのために管理職は、これまで以上に時間を費やす必要が出てきます。そのような作業は、自分のスキルアップにはならないので、骨の折れる作業になります。 逆に小さい会社だと、決まっていない事が多いので、その度に考え議論する事が必要になり、イライラする原因となります。 大きい小さいでそれぞれ悩みはありますが、人間が集団で何かを行う場合は必ず起こる事なので管理職においては仕方ない事とあきらめています。個人としては、あまり決め事を作りすぎると、雁字搦めになり息苦しくなるので、ある程度余裕をもってルールが決まっているのが良いと思っています。

Wizcorpで何を学びましたか?

Wizcorpでは、私がゲーム業界に入った当初のゲーム作りのように、小さいチームで短期間でゲームを開発するという経験をしてきましたが、私が開発の管理をする立場でそれを体験できた事が何より自分の力となっている事を感じます。 これまでのゲーム開発の経験を基に導き出した開発手法を、webゲームという新しい分野において、ゲームのプロデュースからディレクション、アート制作まで多岐にわたる作業を行いつつ、実行できた事は素晴らしい体験でした。 それから、私がこの会社のために働く事の一番大きな意味は、会社の文化をつくる事です。 現在のWizcorpの文化が私が考える会社の文化の理想に近いですが、今後さらに文化を良くするために社員と共に改善を行っていく事が楽しみでもあります 。

あなたの意気込みを教えてください

近年海外のゲーム開発の技術は目覚ましく進歩を遂げていて、昔はゲームを開発していないような国や地域でもゲーム開発を行い成功を収めています。1990年代、日本のゲーム産業が世界のトップを走っていた時代に私はゲーム業界で働き始めました。私はそのような恵まれた環境でキャリアをスタートし多くの恩恵を受けてとても幸運でした。 今後は、私にそのような幸運を与えてくれた、ゲーム業界に恩返しする事をしたいと思います。 具体的には日本のゲームを多くのユーザーが遊んでもらえるように、日本のクライアント様のお手伝いをする事です。 私のように日本と海外でゲーム開発を経験している人間こそが、出来る事だと思いますし、Keywordsグループのワールドワイドなサービスと日本のクライアントを結びつける事で、それが実現できると思っています。

Wizcorpに興味を持っている人に知って欲しい事は何ですか?

私は人にWizcorpについて聞かれた時にこう答えます。 「良い意味でも悪い意味でも自由な会社」。 自由な環境なので、向上心を持った能動的な人であれば、この会社で多くのスキルを身に着ける事ができるでしょう。 逆に受動的な人はスキルが向上しないので、Wizcorpにはお勧めしません。 お互いがプロ意識を持ち、お互いがスキルを高めあう、そして文化に共感し自由に楽しく働く、そんな人間が集まった会社と考えて頂ければと思います。 


 
 
 

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